ヒビンの最後と新王妃の登場
粛宗(スクチョン)は、悩みに悩んだ挙句、チャン禧嬪(ヒビン)の毒殺を命じます。
そんな粛宗に自分の死に際を見てくれと最後に願い出る禧嬪でした。
そして、禧嬪は最後に「世子を守ってくれ」とトンイに頼み、この世を去ったのです。
母の処刑に悲しみ苦しむ世子は自暴自棄になり食事すら口にしません。
そして禧嬪がいなくなった以上、粛宗はトンイを王妃に座に迎え、ヨニン君を世子にするつもりだと思いこみます。
ついに、世子は、かわいがっていたヨニン君を遠ざけるのでした。
粛宗はトンイを王妃にと考えていましたが、少論たちの反発にあってしまいます。また、何よりもトンイが王妃になることを望んでいなかったのでした。
そして新しい王妃イヌォン(仁元)を宮廷に迎えることになります。しかし、イヌォンは、粛宗に寵愛されているトンイがヨニン君を世子にさせようと企んでいるという噂を信じ警戒していました。
そしてヨニン君を宮廷から追い出すために、ヨニン君の婚礼を持ちかけるのでした。
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*仁元(イヌォン)王妃は、少論派の重臣・金柱臣(キム・ジュシン)の娘。
仁顕王妃擁護派であった西人派(ソインパ)から別れた少論派(ソロンパ)は、世子(後の第20代国王景宗)の擁護派です。
チャン・ヒビンの死刑を声高に叫んだ、同じく西人派から別れた急進派の老論派と激しく対立していました。(朝鮮王朝派閥)
よって、世子の脅威であるヨニングンを取り除こうとするイヌォン王妃の行動は当然のものであったと言えます。
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