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『トンイ』は、ハン・ヒョジュが主人公のチェ・トンイ(淑嬪崔氏-スクピンチェシ)を演じ、ムスリ(雑用奴婢)から王の側室となり、英祖の母になるあらすじのドラマ。平均視聴率23.0%の大ヒットとなった2010年の韓国歴史ドラマですが、ハン・ヒョジュ以外にも色々な女優がトンイを演じています。
『トンイ』は、ご存知の通り、李氏朝鮮 21代国王英祖の母として、史実にも登場する「淑嬪崔氏(スクピンチェシ)」の物語です。
『トンイのドラマなんか、みんな同じ』じゃないかと思われるかも知れませんが、さにあらず。作品によってそれぞれ個性があるのです。
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トンイ(淑嬪崔氏)が登場するドラマ5作品
まずは、トンイを演じた歴代の韓国女優と主な出演ドラマ名を見て行きましょう。女優ごと、ドラマごとの解説は別途詳しく説明していきますが、まず駆け足で「さわり」の部分を説明していきます。
1.まず、『キョン・ミリ』、韓国のベテラン大女優です。1988年に韓国MBCで放送された『朝鮮王朝五百年 仁顕王后』に登場しました。『宮廷女官チャングムの誓い』で、チャングムの敵役、チェ尚宮を演じた韓国の大女優です。
2.次に『ナム・ジュヒ』、1995年に韓国SBSで放送された『妖婦 張禧嬪』で登場。
3.三番目が『パク・イェジン』、2003年に韓国KBSで放送された『張禧嬪-チャン・ヒビン-』で、トンイを演じました。パク・イェジンは『善徳女王(ソンドクじょおう)』(2009年、MBC)でイ・ヨウォンが演じたヒロイン・トンマン王女の双子の姉、チョンミョン王女(天明公主)を演じ有名になりました。
4.四番目が、『ハン・ヒョジュ』、2010年に韓国MBCで放送の『トンイ』に登場しました。ハン・ヒョジュと言えば、2009年『華麗なる遺産』(SBS)でブレイクし、最近では日本の女優 上野樹里と共演した事も(『ビューティー・インサイド』、2016年)
5.そして、五番目が、女性人気グループKARAの『ハン・スンヨン』、2013年に韓国SBSで放送された『チャン・オクチョン-張禧嬪-』でトンイを演じ、チャン・ヒビン役のキム・テヒと共演しました。
それでは、一つづつドラマを見て行きましょう。
朝鮮王朝五百年 仁顕王后 1988
『朝鮮王朝五百年 仁顕王后』は、1983年から1990年にかけて放送された韓国MBCの作品シリーズで。全11作品、なんと532話で構成された超大作の8番目の時代劇です。
1988年に放送された『仁顕王后』だけでも71話という長編ドラマでした。
このドラマで、トンイこと淑嬪崔氏(スクピンチェシ)を演じたのが女優のキョン・ミリ(甄美里)。
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『宮廷女官チャングムの誓い』ではチャングム(イ・ヨンエ)の母親と師匠を殺めた敵役のチェ尚宮、『イ・サン』ではイ・サン(イ・ソジン)の母親、恵慶宮洪氏(ヘギョングン・ホンシ)、『屋根裏部屋のプリンス』では朝鮮時代のファヨン(チョン・ユミ)・プヨン(ハン・ジミン)の母親を演じました。
名実ともに韓国を代表する大女優で出演したドラマは数知れず。娘さん達(イ・ユビ、イ・ダイン)も女優として活躍するという芸能一家のお母さんです。
ドラマ『朝鮮王朝五百年 仁顕王后』出演当時は、デビュー4年後で23歳か24歳のころ……。何故か悪役のイメージが強くなってしまった彼女ですが、イ・サンの演技で見せたように、初々しく誠実なトンイを演じたのでは。
妖婦 張禧嬪 1995
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1995年放送のドラマ『妖婦 張禧嬪』は、歴代「張禧嬪」の中で最高傑作のひとつとして呼び声の高い作品です。視聴率42.9%という驚異的な人気を博した大ヒットドラマでした。
張禧嬪にはチョン・ソンギョン(「ソドンヨ」)が扮し、粛宗に「宮廷女官チャングムの誓い」(中宗役)のイム・ホが扮するなど豪華キャスト陣を配した作品。
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このドラマで、淑嬪崔氏を演じた女優のナム・ジュヒは、検索してもプロフィールが出て来ません。どうやら彼女は結婚した後芸能界から引退したからでしょうか?
張禧嬪-チャン・ヒビン- 2002-2003
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『張禧嬪-チャン・ヒビン-』は、全100話という長編ドラマで、張禧嬪(チャン・ヒビン)をキム・ヘス(『オフィスの女王』)、粛宗をチョン・グァンリョル(『ホジュン~宮廷医官への道』)という大物女優と俳優が演じたドラマです。
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仁顕王后に次ぐ張禧嬪のライバル、トンイ(淑嬪崔氏)は、パク・イェジンが、演じました。『張禧嬪-チャン・ヒビン』は、『善徳女王』で、ヒロイン・トンマン王女の双子の姉、チョンミョン王女(天明公主)を演じブレークを果たす前のドラマなので、目立つ存在ではなかったようですが、それでも中々の好演だったと評価されていたようです。
パク・イェジンは、カメレオン女優の異名をとる演技派女優。数多くのドラマ・映画に出演する一方、バラエティー番組も得意とする器用なタレントです。
トンイ 2010
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歴史ドラマの巨匠イ・ビョンフン監督のメガホンの下、女優ハン・ヒョジュが明るく前向きなトンイ(淑嬪崔氏)を演じ人気を呼んだドラマです。子役には、今や大女優へ成長する事が期待しされているキム・ユジョンが扮しました。
粛宗にはチ・ジニ、張禧嬪にはイ・ソヨン、仁顕王后にはパク・ハソンと、こちらも豪華キャスト陣。平均視聴率は23.0%と高い人気を獲得し、トンイ・フィーバーを巻き起こしました。
これまでのドラマで、張禧嬪(チャン・ヒビン)や仁顕王后の影に隠れがちだった淑嬪崔氏にスポットライトを当てた作品だったため、明るい顔立ちのハン・ヒョジュがはまり役でした。
チャン・オクチョン-張禧嬪- 2013
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『チャン・オクチョン-張禧嬪-』は、女優キム・テヒが張禧嬪を演じ、ファッションデザイナーとして宮中入りするというユニークな発想のドラマです。
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粛宗にはユ・アイン、仁顕王后にはホン・スヒョンら人気スターがキャスティングされ、淑嬪崔氏を人気女性グループKARAのハン・スンヨンがこれまでにない新しいトンイ像として演じました。(ドラマではチェ・ムスリとして登場)
自らも童顔だと言う、その可愛らしい顔で、オクチョンを陥れる意地悪でちょいワルのトンイを熱演しました。
如何だったでしょうか?
一口に淑嬪崔氏(スクピンチェシ)と言っても、演じる女優によってイメージが随分と変わってしまいますネ。
あなたは、どのトンイがお好きでしょうか?
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