チャン・ヒジェ(張希載)
トンイの命を執拗に狙い続ける悪役として登場する人物です。
ヒジェは、チャン・ヒビン(禧嬪張氏、ヒビンチャンシ)こと「チャン・オクチョン」の実兄で、妹の出世と共に権力を手にし、失脚とともに非業の死を遂げる人物です。
チャン・ヒジェの生まれた年は不詳ですが、亡くなった年は1701年(粛宗27年)とされています。
南人派に属し、右捕盗庁(ウポドチョン)の従事官(チョンサガン、従六品相当)として任官し、チャン・ヒビンの王妃即位を機に右捕盗庁の大将(テジャン 従二品相当)にまで上り詰めます。
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ドラマの中でのチャン・ヒジェ
ドラマの中では、オクチョンの出世の妨げとなる大妃を陰謀により毒殺、さらに仁顕(イニョン)王妃にその罪をなすりつけ、西人派の放逐、遂には王妃を宮廷から追い出してしまう大悪人という存在です。
また、同じく捕盗庁従事官のソ・ヨンギやチャ・チョンス(トンイの兄貴分)と対立する存在として描かれています。
その後、西人派の復権による仁顕王妃復位(1694年)に際して起こった南人派の粛正(「甲戌換局(カプスルファングク)」)により、済州島へ流罪となてしまいます。
(チャン・ヒビンは、禧嬪=ヒビンに降格されますが、ヒビンの産んだ世子「セジャ=皇太子」の世継ぎ問題に悪影響を与えかねない為、極刑を免れたのです。)
チャン・ヒジェの最後
仁顕王妃復位後、暫くして起こった「仁顕王妃呪殺事件」に連座し、流刑地で極刑に処され、1701年に非業の最期を遂げます。
ちなみに、ヒジェの墓は、妹のチャン・ヒビンら一族が眠る京畿道高陽市徳陽区、龍頭洞の西五陵にあると言われています。
チャン・ヒジェ役を演じるキム・ユソクのプロフィール
チャン・ヒジェ役を演じる「キム・ユソク」は、1967年8月8日生まれ。
演劇を学ぶ為、ロシアに留学し演技力を鍛えたというユニークな経験を持つ俳優です。
ドラマ『トンイで』では憎まれ役ですが、確かな演技力を持つ実力派俳優として韓国では有名な俳優さんです。
また、実生活でもよき父親であるそうです。
キム・ユソクのドラマ出演歴は、2001にMBC制作の「キツネと綿菓子」でドラマデビューして以来、2003年に「王の女」、「頑張れ!クムスン(2005年)」に出演。
トンイ出演後は、「笑ってトンヘ(2010年)」、「階伯(ケベク、2011年)」、2012年には「大王の夢~王たちの戦争」で三韓統一の英雄、新羅の金庾信(キム・ユシン)役を演じています。
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