第65話 病人とともに
ホジュンは数十年ぶりに山陰に戻ってきます。ユ医院では先に帰郷したオグンが開院の準備を整えていました。
かつての師匠、ユ・ウィテの部屋に足を踏み入れたホジュンは、まるでつい昨日のように蘇る師匠との思い出に浸りながら、死ぬその日までこの場所で歩み続けることを誓うのでした。
ホジュンが山陰に帰ってきた噂は瞬く間に広まり、聞きつけた村人たちで医院はごった返します。
折りからの凶作に苦しめられ村人たちは薬代もままならない状態でしたが、ホジュンは医院も米が底をつく苦しい状況にもかかわらず無料で診療を続けるのでした。
ところが、そんな村を今度は疫病が襲います。