第60話 戦乱から見えたもの
義州城に到着したホジュンは、銃弾を受けたと嘘をつき、ドジに殿下の針治療を任せますが、治療の甲斐あって殿下は意識を取り戻し、起き上がるまでに回復します。
一方、いっときでもホジュンの忠心を疑ったことを詫びる殿下に対し、ホジュンは回復はドジの針治療のお陰であり、ドジの罪を許すよう願い出ます。
そんなホジュンに対し、ドジはこれまで嫉妬心にかられて数知れず妨害をしてきた自分の罪を告白し、心から謝罪するのでした。
倭軍の攻撃は衰えを見せず、光海君が死守すると誓った平壌もついに陥落、生き残った部下たちと共に義州に避難して来ます。
ところが、明の援軍が到着すると戦況は一挙に逆転し、義勇兵の活躍もあって、ついに倭軍を撃退します。長い戦乱の中で、ホジュンが思い知ったのは、医術は万民のためでなければならない、ということでした。
ホジュンは今回の戦乱で数え切れぬ位の死者を目の当たりにしましたが、命を失った者の多くが敵の攻撃ではなく、病にに倒れた者たちだったのです。
病に対する、少しの知識さえあれば死なずにすんだ人々は多く、そんな民衆のため、医術をわかりやすく体系化し、広めることと考えたホジュンは、殿下に医書編纂を願い出るのでした。
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韓国ドラマ『ホジュン(許浚)』は、1999年から2000年にかけて韓国で大ブームを巻き起こし、韓国では史上初めて最高視聴率60%以上(63.7%)を記録した韓流ドラマの大作です。
今日の東洋医学に大きな影響を与えた朝鮮医学の集大成<東医宝鑑>25巻を著した韓国の偉人、ホジュンの生涯を、ロマン豊かにドラマチックに描き出しています。
あの大ヒット作、「宮廷女官チャングムの誓い」の名匠イ・ビョンフン監督の韓国歴史大河ドラマ最高傑作としても知られています。
韓国では、「ホジュン」の放送時間になると皆が一斉に帰宅してテレビの前に座りこむという「ホジュンシンドローム」を巻き起こしたという逸話も残っている韓国ドラマの名作です。
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