両班(ヤンバン)暗殺事件
李氏朝鮮、第19代国王粛宗の時代。とある釣り場で司憲府のチャン・イクホンが殺害されます。
そのころ、朝廷では南人(ナミン)と西人(ソイン)が権力争いをしていたので、南人であるイクホンの殺害も西人の仕業だと思われていました。
ある日のこと、トンイは友人のケドゥラと一緒に川で死にかけているイクホンを見つけます。
トンイに何かを伝えようとするイクホンは自分を殺害した者の牌札をトンイのカバンに忍ばせ、手で何かを合図を残し死んでしまいます。
検屍官のトンイの父は、昔、親交があった捕盗庁(ポドチョン)従事官のソ・ヨンギからその遺体の検視を頼まれます。
いくつもの両班殺害は、都で動きが盛んになっていた賤民の秘密組織である反両班組織、剣契(コムゲ)の仕業と思っているヨンギでした。
実はその剣契の首長は他でもないトンイの父ヒョウォンだったのです。