第54話 宮廷の光と影
そして、ホジュンは恭嬪、ドジは仁嬪の宮医にそれぞれ任命され、内医院でも重要な地位を独占することになりました。
しかし、仁嬪は殿下の子供を身ごもり、飛ぶ鳥を落とす勢いでしたが、恭嬪はいまや忘れられた過去の女として寂しい日々を過ごしていました。
恭嬪は、仁嬪の懐妊のお祝いに訪ねた仁嬪殿で門前払いを受け、屈辱感に打ちひしがれながら、自分の人生を振り返り、自分が手にしてきた富や名誉や幸福のはかなさを痛感します。
一方、内医院でも上質の薬材はすべて仁嬪にとられてしまい、恭嬪には残り物しか回ってきません。
恭嬪の医女であるセヒョンはそんな不公平に抗議しますが、仁嬪殿の尚宮にひどく叱られるのでした。
さらに、体調が思わしくない恭嬪は心労も手伝って日に日に病状が悪化します。
自らの死期が近いことを悟った恭嬪は、王子たちと温泉地へ療養に行くことをホジュンに提案し、ぜひついて来てほしいと伝えます。
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韓国ドラマ『ホジュン(許浚)』は、1999年から2000年にかけて韓国で大ブームを巻き起こし、韓国では史上初めて最高視聴率60%以上(63.7%)を記録した韓流ドラマの大作です。
今日の東洋医学に大きな影響を与えた朝鮮医学の集大成<東医宝鑑>25巻を著した韓国の偉人、ホジュンの生涯を、ロマン豊かにドラマチックに描き出しています。
あの大ヒット作、「宮廷女官チャングムの誓い」の名匠イ・ビョンフン監督の韓国歴史大河ドラマ最高傑作としても知られています。
韓国では、「ホジュン」の放送時間になると皆が一斉に帰宅してテレビの前に座りこむという「ホジュンシンドローム」を巻き起こしたという逸話も残っている韓国ドラマの名作です。
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