第32話 内医院へ
ホジュンは長年の悲願であった科挙試験を迎えます。
当日、ホジュンは試験官も他の受験者も驚くほど早く答案を書き終え、試験場を後にします。
試験後、答案の検討に入った内医院では、見事に書き上げられたホジュンの答案に誰もが舌を巻いていました。
続いて行われた2次試験は、背講といい、医書に記された内容を暗唱する試験でした。
そこでも、ホジュンはスラスラと答えを述べ、さらに本を見ることも許される高度な問題も一切よどむことなく暗唱して見せます。
そして、ついに合格発表の日。宮外に貼り出された合格者の名簿には、ホジュンの名が一等一上(首席)として堂々と記されていました。
ホジュンは科挙の合格証を手に山陰へ錦を飾ります。
そんなホジュンを母親、ダヒ、ヤンテ、イルソが勢ぞろいして出迎えるのでした。
ホジュンは彼らの前に内医院の合格を報告し、待ちに待った喜びの瞬間を分かち合ったのです。
歓喜にわく山陰の面々とはうらはらに、漢陽ではドジが一人ホジュンの合格に危機感を募らせていました。
何としてもホジュンが入って来る前に内医院でそれなりの地位を築いておきたいドジは、妻のスクチョンを使うことを思いつくのでした。
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韓国ドラマ『ホジュン(許浚)』は、1999年から2000年にかけて韓国で大ブームを巻き起こし、韓国では史上初めて最高視聴率60%以上(63.7%)を記録した韓流ドラマの大作です。
今日の東洋医学に大きな影響を与えた朝鮮医学の集大成<東医宝鑑>25巻を著した韓国の偉人、ホジュンの生涯を、ロマン豊かにドラマチックに描き出しています。
あの大ヒット作、「宮廷女官チャングムの誓い」の名匠イ・ビョンフン監督の韓国歴史大河ドラマ最高傑作としても知られています。
韓国では、「ホジュン」の放送時間になると皆が一斉に帰宅してテレビの前に座りこむという「ホジュンシンドローム」を巻き起こしたという逸話も残っている韓国ドラマの名作です。
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