第38話 薬房キーセン
ホジュンが重罰を受けたあと、今度はドジに一大事がふりかかります。
妊娠中の恭嬪が、予定日でもないのに産気を催したのです。
医術においては誰にもひけをとらぬ御医でさえ、こと出産に関しては経験が少ないため田舎の助産婦にも劣るようなありさまでした。
ドジは医女の中でも随一の腕を誇るホンチュンの噂を聞きつけ、すぐに医女宿舎へ向かいます。ホンチュンに症状を説明し、考えられる原因を尋ねますが、ホンチュンは産室庁から公式に協力を要請してこない限り、答えられないと突っぱねるのでした。
一方、ホジュンは膿痂疹(とびひ)に犯された恵民署の下吏の治療に追われていました。
すでに膿みが骨に達し、放っておくと命まで奪われる危険な状態でした。
膿痂疹は伝染性があり、病が移るのを恐れた他の下吏たちは患者に近づこうともしません。
また、ホジュンの同僚の医員も病を得た下吏がホジュンを陥れた張本人であることから気が進まないでいました。
そんななか、ただ一人ホジュンだけは自分の身の危険も省みず熱心に治療にあたり、ついに自分も膿痂疹にかかってしまうのでした。
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韓国ドラマ『ホジュン(許浚)』は、1999年から2000年にかけて韓国で大ブームを巻き起こし、韓国では史上初めて最高視聴率60%以上(63.7%)を記録した韓流ドラマの大作です。
今日の東洋医学に大きな影響を与えた朝鮮医学の集大成<東医宝鑑>25巻を著した韓国の偉人、ホジュンの生涯を、ロマン豊かにドラマチックに描き出しています。
あの大ヒット作、「宮廷女官チャングムの誓い」の名匠イ・ビョンフン監督の韓国歴史大河ドラマ最高傑作としても知られています。
韓国では、「ホジュン」の放送時間になると皆が一斉に帰宅してテレビの前に座りこむという「ホジュンシンドローム」を巻き起こしたという逸話も残っている韓国ドラマの名作です。
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