第38話 薬房キーセン
ホジュンが重罰を受けたあと、今度はドジに一大事がふりかかります。
妊娠中の恭嬪が、予定日でもないのに産気を催したのです。
医術においては誰にもひけをとらぬ御医でさえ、こと出産に関しては経験が少ないため田舎の助産婦にも劣るようなありさまでした。
ドジは医女の中でも随一の腕を誇るホンチュンの噂を聞きつけ、すぐに医女宿舎へ向かいます。ホンチュンに症状を説明し、考えられる原因を尋ねますが、ホンチュンは産室庁から公式に協力を要請してこない限り、答えられないと突っぱねるのでした。