第32話 内医院へ
ホジュンは長年の悲願であった科挙試験を迎えます。
当日、ホジュンは試験官も他の受験者も驚くほど早く答案を書き終え、試験場を後にします。
試験後、答案の検討に入った内医院では、見事に書き上げられたホジュンの答案に誰もが舌を巻いていました。
続いて行われた2次試験は、背講といい、医書に記された内容を暗唱する試験でした。
そこでも、ホジュンはスラスラと答えを述べ、さらに本を見ることも許される高度な問題も一切よどむことなく暗唱して見せます。
そして、ついに合格発表の日。宮外に貼り出された合格者の名簿には、ホジュンの名が一等一上(首席)として堂々と記されていました。