宮廷女官チャングムの誓いとは
朝鮮王朝中期の実在の女性『*大長今(デジャングム)』を描いた歴史長編ドラマ。
李氏朝鮮第11代国王・中宗(在位:1506年~1544年)の治世に活躍したと言われる御医(オイ、王の主治医)の『大長今』をモチーフにしています。
宮廷の権力争いに巻き込まれ命を落とした父と母の仇を討つため、宮廷女官となった少女チャングムが様々な試練を乗り越えて王の主治医である御医に出世していく様を描いています。
単なる立身出世物語にとどまらず、後に夫となるミン・ジョンホ(チ・ジニ)とのラブストーリーや朝鮮文化の紹介など魅力あるエピソードも紹介されており娯楽としても楽しめる内容。
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ふたつのエピソード
宮廷料理人時代、内医院の医女時代の二つのパートに分かれています。
宮廷料理人時代のパートでは、日頃我々があまり目にする事がない朝鮮の宮廷料理の数々が紹介され、医女時代のパートでは東洋医学の知識などが披露されるなどドラマのストーリー以外にも楽しめる内容となっています。
宮廷料理人としての水剌間(スラッカン)時代
幼くして両親を失った少女チャングムが、母ミョンイの遺言を叶えるため宮廷の女官見習いとして入宮します。
聡明な少女チャングムは、母の夢であった水剌間(スラッカン、王族の食事を担当する部署)の最高尚宮(チェゴサングン、女官のトップ)を目指し、友やライバル達と共に日々料理の腕を磨くための研鑽を続けます。
水剌間で最高の師、ハン尚宮(チャングムの母ミョンイの親友)と巡り合い、料理の腕が王族にも認められ始めますが、敵の陰謀に巻き込まれて師を失い、自らも済州道(チェジュド)へ流罪となってしまいます。
医女としての内医院(ネイウォン)時代
全てを失い絶望のどん底にあったチャングムが、済州島で新たな師チャンドク(医女)との出会いを機に医女試験にチャレンジ。
見事合格を果たしたチャングムは、内医院(ネイウォン、王族の医療や王宮の薬剤を取り扱う部署)の医女として頭角を現し、ついに敵への復讐を果たします。
その後、王の信頼を勝ち取り、男尊女卑の厳しい身分制度のあった当時の朝鮮で異例の抜擢を受けて王の主治医である「御医」に出世することに。
キャスト・登場人物のこぼれ話
相関図画像掲載元:宮廷女官チャングムの誓い<ノーカット版> │ チャンネル銀河
チ・ジニ
チャングムの夫となるミン・ジョンホを演じたチ・ジニは2010年のドラマ『トンイ』で粛宗(スクチョン)役を演じています。
パク・ウネ
水剌間時代からの親友イ・ヨンセンを演じたパク・ウネは、『チャングムの誓い』でブレーク。
2008年のドラマ『イ・サン』でイ・サンの正室ヒョイ(孝懿)王妃として登場します。
ハン・ジミン
内医院時代の親友シンビを演じたハン・ジミンは、2007年のドラマ『イ・サン』でサンの側室ソンヨン(宜嬪成氏、ウィビンソン氏)を演じますが、パク・ウネと再び共演することに。(ハン・ジミンは2012年の『屋根部屋のプリンス』では、ヒロインのパク・ハ役を演じた人気女優)。
キョン・ミリ、ヤン・ミギョン、キム・ソイ
また、仇のチェ尚宮(後の最高尚宮)役のキョン・ミリは、後に『屋根部屋のプリンス』に出演、師匠ハン尚宮役のヤン・ミギョンは、2012年のドラマ『太陽を抱く月』でハン・ガインの母親役として登場、ミン尚宮役のキム・ソイは『トンイ』のポン尚宮役で登場するなど枚挙にいとまがありませんが韓ドラファンならお馴染みの顔触れが多数出演しています。
注釈
*チャングムが史実の人物であるとする根拠は、「『朝鮮王朝実録』の『中宗実録)に大長今という称号を得て重用され、王の主治医となった医女がいたことが書かれている」ことによるものですが、「『予證女醫知之』(予の証しは女医之を知る)」という一行のみの記録にとどまっているにすぎません。
よって、史実のチャングムをモチーフにしたフィクション歴史ドラマとしての位置づけとなります。
「」内引用:宮廷女官チャングムの誓い - Wikipedia
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