イ・サンとは、李氏朝鮮22代国王である正祖(チョンジョ)のことで、トンイ(淑嬪崔氏)の息子、英祖(ヨンジョ)の孫にあたります。英祖の二男荘献世子の第二子として生まれ、幼い時に父を陰謀による無実の罪で失うと言う過酷な運命を経験します。
しかし、祖父・英祖により国王としての素質を見出され8歳の時に世孫(セソン=王の世嗣たる孫)に冊立、帝王学を授けられ、次世代の王としての道を歩み始めます。
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正祖大王、朝鮮末期文化の華を咲かせた偉大な王
ドラマでは、イ・サンが幼い時に親友の契りを結んだパク・テスやソン・ソンヨン(後にイサンの側室となる)、そして父の忠臣であった人々に助けられ、たび重なる老論派(父を陰謀で死に追いやった主流派)の陰謀で命の危険にさらされながらも1776年に祖父・英祖崩御を受けて国王に即位します。
国王に即位してからも、「聖君になれ」という父の遺志を継ぎ、度々命の危険にさらされながらも宮廷内の悪しき慣習を廃し、数々の改革を行いながら、派閥・身分を問わず能力のある者を登用し、朝鮮末期文化の繁栄に貢献しました。
このようにして数々の改革を行ったイ・サンでしたが、1800年6月、49歳で病に倒れる波乱万丈の人生を送りました。イサンは後世、朝鮮末期文化の華を開かせ、ハングルを創造した世宗(セジョン)と並ぶ功績を遺した偉大な正祖大王として国民に親しまれることになります。
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