ヨンは戸曹判書の蔵へまたしても忍び込み、価値ある絵に、一本の枝に紅梅が咲いている「一枝梅」を描いて去りました。
そして、戸曹判書の隠している財産を一瞬にして奪って消えてしまいます。
死にもの狂いになり義禁府は捜査を続ける中、下級役人のシフは立て続けに一枝梅の 熟練した手口を暴くのでした。
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しかし、一枝梅の正体は今もなお見付からないままです。
街中にも似顔絵の指名手配が配られていて、人々の関心を集めましたが、似顔絵の顔はヨンとは似つかない別人でした。
一枝梅の正体がヨンだと気付いていないセドルは、蔵破りの技を活かし、錠前の店を開店することにして、一枝梅と対決するこを宣言します。
ヨンは記憶を戻ってから、以前住んでいた屋敷の庭に忍び込み、亡き父との思い出に耽るのでした。
そして偶然にも、その屋敷はウンチェの叔母が住むことになったのです。
ある日鶯の声を聞きながらウンチェが近付いて行くと、塀の上で寝ているヨンを見付けます。
驚いたウンチェでしたが、鶯が梅の木から離れられないワケを語るヨンに、幼少期に同じ話をしてくれた少年の姿を思い出すのでした。
一方、ポンスンも、ヨンが宮殿前で落とした飾りを拾ってから、幼少期に出会った少年のことを思い出していました・・・。
『イルジメ』公式サイト | あらすじ | 第九話
イルジメとは中国から朝鮮半島に伝わり語り継がれた古典の義賊の名前で、名前は中国・明の時代にナリョンという盗賊が財宝を盗んだ後に梅の花一輪を描いて残したということに由来します。
イルジメは、日本で言えば大名屋敷に忍び込み、貧しい民衆にお宝を分け与えた鼠小僧次郎吉、海外では怪盗ルパンのようなイメージででしょうか。
イルジメは1993年に、チャン・ドンゴン主演によるドラマが最初に放映され、その後、アニメや映画化もされ、韓国人にとってはとても馴染み深い存在です。
盗みの現場に「梅の花を一枝を残す」ということ粋なやり方で知られ、一般的なイルジメのイメージを作り上げることとなりました。
イルジメはその後、2008年に、韓国SBSで放映されることになりますが、日本でもアジアドラマチックやテレビ東京で放映され、イ・ジュンギ、ハン・ヒョジュが主演を務め、23.24%の視聴率をおさめ、2008年の韓国テレビドラマ視聴率No.2の高視聴率を達成しました。(1位は、「母さんに角が生えた」の27.93%)
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