ヨンは、父と姉を殺した人物を捜そうと決意します。
父が殺された剣に刻まれてた文様の持ち主を追い、ヒマ組の一員となりすまし官吏の屋敷に出入りしながら情報収集をしていました。
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「捕卒になるため」と言って、セドルに全ての盗賊の技術を伝授してもらい、戸曹判書であるイ・ミョンが財産を隠していた蔵へ忍び込みます。
ヨンが逃げる際に、刀だと思い持ち出した物は、名高い画伯の「陶淵明画」という高価な絵でした。
玄人の仕業だと勘違いした義禁府は、一度に大掛かりな捜索を開始しますが、ヨンは自分にとって何の価値もないその絵を道端に捨ててしまいます。
はからずも、ヨンが捨てた絵をデシクが拾ったところを義禁府に目撃され、連行されて尋問を受けるハメになってしまいました。
その件でヨンは責任を感じ、王にデシクが無実だと直訴するために宮殿へ向かいます。
しかし、宮殿内に入ったヨンは、仁祖の手下のサチョンに見付かり仁祖の前に連行されるのでした。
ヨンから絵の盗難事件の真犯人再捜査を嘆願されると、仁祖は受け入れ、おまけに大勢の民の声も聞こうと宮殿内に招き入れます。
それは清から目を付けられている仁祖が、民くらい味方につけたいという考えだったからです。
しかし、絵の盗難事件が戸曹判書に関わることだと知って、王は再び捜査の命令を下しません。
結局、デシクは犯人と断定されて処刑されることになってしまうのでした。
デシクを救うため、戸曹判書に思い知らせてやろうと企むヨンは、またしても蔵に忍び込もうとするのですが・・・。
『イルジメ』公式サイト | あらすじ | 第八話
イルジメとは中国から朝鮮半島に伝わり語り継がれた古典の義賊の名前で、名前は中国・明の時代にナリョンという盗賊が財宝を盗んだ後に梅の花一輪を描いて残したということに由来します。
イルジメは、日本で言えば大名屋敷に忍び込み、貧しい民衆にお宝を分け与えた鼠小僧次郎吉、海外では怪盗ルパンのようなイメージででしょうか。
イルジメは1993年に、チャン・ドンゴン主演によるドラマが最初に放映され、その後、アニメや映画化もされ、韓国人にとってはとても馴染み深い存在です。
盗みの現場に「梅の花を一枝を残す」ということ粋なやり方で知られ、一般的なイルジメのイメージを作り上げることとなりました。
イルジメはその後、2008年に、韓国SBSで放映されることになりますが、日本でもアジアドラマチックやテレビ東京で放映され、イ・ジュンギ、ハン・ヒョジュが主演を務め、23.24%の視聴率をおさめ、2008年の韓国テレビドラマ視聴率No.2の高視聴率を達成しました。(1位は、「母さんに角が生えた」の27.93%)
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