ウンチェは物乞いが暮らしている集落で、深夜まで世話をしていました。
父親ピョン・シクの使いのヒボンは、無理矢理嫌がっているウンチェを家へ連れ戻そうとします。
屋敷へ戻る夜道は、一瞬真っ暗になるのですが、灯が点ると何事もなかったように一行は歩き出すのでした。
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だが、実はその間に一枝梅がウンチェを攫っていたのです。
一枝梅は、家へ戻ることを嫌がっているウンチェの気持ちを知って、輿から連れ去ったのでした。
ウンチェの前に再度現れ、夜道を一緒に歩く一枝梅を見て、ウンチェは心惹かれていきます。
一方、屋敷へ戻って輿の中にウンチェがいないと気付いたヒボンは慌てましたが、一足先に一枝梅に送り届けられており、ウンチェは無事に帰宅していたのでした。
状況を知り捜しに出たシフも戻り、ウンチェの部屋へ行きますが、ウンチェが誰かを庇っていると感じ取り、シフは動揺を隠せません。
ウンチェが、「一枝梅は盗んだ物を貧しい人々に分け与える義賊」と思い込んでいると知ったヨンは、そのイメージを崩したくないために、盗んだ財宝を金や食べ物に換えてから、物乞いたちへ届けています。
一枝梅のおかげで、ちゃんとした生活が出来るようになった物乞いたちの喜びの声を聞き、ウンチェは一枝梅への想いを強めていくのでした。
『イルジメ』公式サイト | あらすじ | 第十一話
イルジメとは中国から朝鮮半島に伝わり語り継がれた古典の義賊の名前で、名前は中国・明の時代にナリョンという盗賊が財宝を盗んだ後に梅の花一輪を描いて残したということに由来します。
イルジメは、日本で言えば大名屋敷に忍び込み、貧しい民衆にお宝を分け与えた鼠小僧次郎吉、海外では怪盗ルパンのようなイメージででしょうか。
イルジメは1993年に、チャン・ドンゴン主演によるドラマが最初に放映され、その後、アニメや映画化もされ、韓国人にとってはとても馴染み深い存在です。
盗みの現場に「梅の花を一枝を残す」ということ粋なやり方で知られ、一般的なイルジメのイメージを作り上げることとなりました。
イルジメはその後、2008年に、韓国SBSで放映されることになりますが、日本でもアジアドラマチックやテレビ東京で放映され、イ・ジュンギ、ハン・ヒョジュが主演を務め、23.24%の視聴率をおさめ、2008年の韓国テレビドラマ視聴率No.2の高視聴率を達成しました。(1位は、「母さんに角が生えた」の27.93%)
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