ヨンは修行最終日に、コンガルから刃がない剣を渡され、「剣とは人を斬るものではない、助けるためのものだ」と教えられます。
ヨンは死んだ父親が言ったことも同じ意味であったと思い、コンガルの言葉を深く心に刻み込み、修行を終え町に戻ることにしました。
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その頃、使臣チョン・ミョンスの息子であるチホンが酒に酔って、馬を乗り回しています。
父親の権力を盾に、横暴な行動を繰り返していたチホンは、馬でヤンスンを轢き殺してしまうのでした。
しかしチホンは、そのまま逃げ去って使臣館へ帰って行きます。
ヨンが町に戻ると人々は、ヤンスンの死で悲しみに暮れ、一部始終を聞いたヨンは衝撃を受け、以前ヤンスンにあげた髪飾りを握り締めて使臣館へ向かうのでした。
使臣館に着くと、ポンスンが暴れており役人から取り押さえられていました。
ポンスンはヨンから制止されても無視し、チホンに犯した罪を認めさせ謝罪させようと座り込みを始めるのでした。
すると、座り込んでいるポンスンの周りに、人々がどんどん集まっていき、次第に沢山の民衆で埋め尽くされていきます。その騒ぎを聞いたウンチェも加わりますが、結局はピョン・シクが義禁府を動員して、力で制圧しようとするのでした。
『イルジメ』公式サイト | あらすじ | 第十三話
イルジメとは中国から朝鮮半島に伝わり語り継がれた古典の義賊の名前で、名前は中国・明の時代にナリョンという盗賊が財宝を盗んだ後に梅の花一輪を描いて残したということに由来します。
イルジメは、日本で言えば大名屋敷に忍び込み、貧しい民衆にお宝を分け与えた鼠小僧次郎吉、海外では怪盗ルパンのようなイメージででしょうか。
イルジメは1993年に、チャン・ドンゴン主演によるドラマが最初に放映され、その後、アニメや映画化もされ、韓国人にとってはとても馴染み深い存在です。
盗みの現場に「梅の花を一枝を残す」ということ粋なやり方で知られ、一般的なイルジメのイメージを作り上げることとなりました。
イルジメはその後、2008年に、韓国SBSで放映されることになりますが、日本でもアジアドラマチックやテレビ東京で放映され、イ・ジュンギ、ハン・ヒョジュが主演を務め、23.24%の視聴率をおさめ、2008年の韓国テレビドラマ視聴率No.2の高視聴率を達成しました。(1位は、「母さんに角が生えた」の27.93%)
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