氷屋に変装し、屋敷に進入する義賊イルジメの姿… 宝を盗んでは、梅の花一輪の絵を残し、颯爽と去っていくイルジメです。
さかのぼって13年前のこと。
時は第16代王・仁祖(インジョ)の時代、王の功臣であるイ・ウォノは息子ギョムとともに漢陽(ハニャン=今のソウル)へ。
そこで、泥棒の濡れ衣を着せられていた少年チャドルを、ギョムの洞察力が救います。
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貴族イ・ウォノは、梅の絵を描く息子ギョムになぜ梅の花を好むか尋ねます。
梅の花は、桜のように派手ではなく、かといって梨の花のように物哀しくなく、奥ゆかしく格調高いからです、と答えるギョム。
梅の花を上手く書いたご褒美に、イ・ウォノはギョムを漢陽(ハニャン=今のソウル)へ連れていくと約束しました。
そこで、大道芸を見ていたギョムは、泥棒扱いされていたチャドルと出会い、彼の無実を証明します。
一方、チャドルの義父セドルは泥棒でしたが、息子のため真面目に生きようと心に決めた矢先、ある仕事を依頼されるのです。
どうしてもお金が必要だったセドルは仕事を引き受けるのでした。
その仕事は、ある屋敷の軒下に手紙を埋めるという簡単な仕事です。
しかし、いざ埋めようとした時、血で書かれていることに気付いたセドルは、手紙を持って帰ってきてしまいます。
尋問を受け怪我をしたセドルに変わり、チャドルがその仕事を引き継ぐ事となるのです。
『イルジメ』公式サイト | あらすじ | 第一話
イルジメとは中国から朝鮮半島に伝わり語り継がれた古典の義賊の名前で、名前は中国・明の時代にナリョンという盗賊が財宝を盗んだ後に梅の花一輪を描いて残したということに由来します。
イルジメは、日本で言えば大名屋敷に忍び込み、貧しい民衆にお宝を分け与えた鼠小僧次郎吉、海外では怪盗ルパンのようなイメージででしょうか。
イルジメは1993年に、チャン・ドンゴン主演によるドラマが最初に放映され、その後、アニメや映画化もされ、韓国人にとってはとても馴染み深い存在です。
盗みの現場に「梅の花を一枝を残す」ということ粋なやり方で知られ、一般的なイルジメのイメージを作り上げることとなりました。
イルジメはその後、2008年に、韓国SBSで放映されることになりますが、日本でもアジアドラマチックやテレビ東京で放映され、イ・ジュンギ、ハン・ヒョジュが主演を務め、23.24%の視聴率をおさめ、2008年の韓国テレビドラマ視聴率No.2の高視聴率を達成しました。(1位は、「母さんに角が生えた」の27.93%)
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