『善徳女王』は2009年5月25日から12月22日まで全話62回にわたって放送された韓国歴史長編ドラマですが、もともとは50話で終了予定だったとか。
ところが、ドラマ放送開始後に人気が急上昇、結果12話延長して全62話となった逸話を持つ凄いドラマだったのです。
そこで、『善徳女王』の凄さと楽しみ方をまとめてみました。
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驚異的な視聴率
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その凄さを裏付けるものの一つとして視聴率が挙げられますが、最高視聴率44.9%という驚異的な数値。
放送開始当初は、17%程度の視聴率だったのが回を追う毎にグングンと上昇。
ドラマ中盤の第26話から35話まで10回連続40%越えをした怪物番組でした。
(※ 視聴率はTNMS調べ・・・Queen Seondeok (TV series)~Wikiwandより)
2000年頃までは、視聴率が50%~60%というのは韓国でもヒット作なら可能な数値でしたが、韓ドラ乱立が始まる2000年代半ば以降は20%を超えればヒット作と言われる時代にあって、『善徳女王』の視聴率がいかに凄かったかがわかります。(ちなみに史上最高視聴率は63.7%で、1999から2000年放送『ホジュン~宮廷医官への道~ホジュン~宮廷医官への道~』)
急きょ12話延長したという理由にも納得です。
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250億ウォンの巨額な制作費を投じた大スペクタクル時代劇
250億ウォンと言えば、現在の価値で約23億円。
日本のNHK大河ドラマが30億円位と言われていますので、十分匹敵する金額です。
韓国MBCは一民放ですから、このドラマに賭けた意気込みが伝わってきます。
第1話で、いきなり500人ものエキストラを登場させ、野外セットに約6億円を投じるなど、映画並みのスケールで皆を驚かせました。
豪華なキャスト陣
ヒロインのトンマン(善徳女王)には、イ・ヨウォン、ライバルのミシル(美室)役には、ミスコリア出身で、1995年の「砂時計」で一躍スターの座を掴んだコ・ヒョンジョン、実力派俳優でキム・ユシン将軍役を演じたオム・テウンを始め若手・実力派のスター陣がズラリと顔をそろえています。
ドラマのスケールの大きさと、豪華なキャスト陣の熱演が相まって、2009年の「MBC演技大賞」を総ナメ、2010年の「百想芸術大賞」の栄冠に輝くなど、高い評価を受けたのです。
壮大な歴史ロマン
7世紀半ばの朝鮮半島を舞台にした『善徳女王』ですが、日本はまだ古墳時代の末期にあたりで、最初の元号が誕生した「大化の改新」の時代にあたります。
世界では、イスラム帝国が成立し勢力を伸ばし、中国ではシルクロードを築き上げた大唐帝国が栄華を誇っていたころです。
当時の朝鮮半島は、北の高句麗、南の新羅・百済がしのぎを削った三国時代にあたり、善徳女王はキム・ユシン将軍と共にライバル二国から国を守ろうと戦った女王でした。
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また、妹のソンファ(善花)王女は、百済に嫁いだことで知られていますが、このエピソードは、もう一つの歴史ロマンドラマ『薯童謠(ソドンヨ)』でも語られています。
さて、善徳女王が守り育てた新羅も9世紀の終わり頃には衰退を迎え、太祖王権(テジョワンゴン)が建国した「高麗」に滅ぼされ歴史の舞台から姿を消すのです。
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