ついに高句麗と遼東郡との戦いの火ぶたが切られ、朱蒙は巧みな戦術でファン太守を油断させ、その隙に敵の要地であるコヒョン城を攻め落とします。そこでファン太守は急きょ遼東平原に全軍を前進配置し、高句麗連合軍と漢との全面戦争の火ぶたは切って落とされたのでした。犠牲を出しながらも高句麗とプヨの連合軍は終始優勢を保ち圧勝し、ついに遼東郡一掃の悲願が果たされます。
いっぽう、ソソノはいずれ起こるであろう王位を巡る争いを憂慮し、ピリュとオンジョとともにチョルボン勢力を率いて南方へ下る決断をします。必死に引き止める周囲に対して、ソソノは、新たな国を興し、古朝鮮の領土をさらに広げると宣言するのでした。そして、朱蒙も最後はソソノの決断を尊重しようと心を決めます。
そして、別れの朝、モパルモは「自分も王妃様とともに参ります」とソソノの前に進み出ます。それは朱蒙がソソノに捧げた最大級の餞別だったのです。溢れる感謝を胸に旅立つソソノを、朱蒙は万感の思いを込めて見送るのでした。
その後も高句麗建国王朱蒙の領土拡大の戦いは続けられていくのでした。