紀元前108年、中国の前漢、武帝の時代のこと…。 古朝鮮を滅ぼした漢は、その国土に玄菟郡など四郡を置き支配することになりました。。 将軍・解慕漱(ヘモス)、そしてその友人で夫余(プヨ)の太子である金蛙(クムワ)は流民となった古朝鮮の人々を率いて漢に立ち向かっていました。
そんな中、漢は各族長を集めた席で、 朝鮮の流民を見せしめとしてなぶり殺しします。 漢の威光を恐れ、皆が押し黙るなか、毅然とした態度でこれに抗議した河伯族の族長の娘・柳花(ユファ)に、金蛙(クムワ)は好意を寄せていきます。
ある日、多勿軍は漢軍に奇襲を仕掛けましたが、鋼鉄で武装した鉄騎軍の前に多勿軍はもろくも敗走、解慕漱(ヘモス)も負傷し川に転落してしまいます。瀕死の解慕漱を救ったのは、偶然にも柳花だったのです。
深手を負った本人が解慕漱(ヘモス)だとも知らず、柳花(ユファ)は熱心に介抱を続けますが、漢の鉄騎軍の追っ手はすぐそこまで迫っていたのでした。