第1話 「王の過ち」
西暦580年、時は百済の時代。中国は隋の時代のこと。長引く新羅との戦で、第27代威徳王の政権は弱体化を続けていました。恥辱の死を遂げた先代王の祭儀を控え、威徳王の甥プヨソンは、新羅から先代王の首の奪還に成功します。一方、威徳王は、謹慎中に美しい踊り子ヨンガモを我がものにした過ちを問われるのでした。そして、王の子を身ごもったヨンガモは、太学舎の技術士モンナスとの結婚を断念します。ヨンガモを受け入れられない威徳王は、百済の王子に与えられる五色夜明珠をひそかに彼女に託すのでした。