第10話
良質な人参を生産する松商ですが、人参取引は訳官、並びに京商の特権と朝鮮では定められていました。松商大房パク・チュミョンは国境貿易を牛耳る湾商と手を組むため、湾商都房ホン・ドュクチュに直談判に行きます。しかし、ホン・ドュクチュはその話を断ります。実はホン・ドュクチュは、数十年前より密かに栽培をしていた人参が上手く育っており、湾商は松商の手を借りずとも独自に取引を開始できる手はずが十分に整っていたのです。その後、パク・チュミョンは湾商が断った理由を知り、悪辣な陰謀を巡らせます。人参貿易を本格的に推し進めんとする湾商都房ホン・ドュクチュでしたが、問題点がありました。国境地帯で匪賊に襲われる危険性を恐れ、誰も担当者に志願しようとはしません。サンオクは自ら人参貿易の担当者になることを志願し、初の人参取引を行うこととなります。