第45話
殿下の大命によりサンオクは泰川縣監に任命されました。一方で、松商は柵門のチン商人より二十万両の借金返済を催促されており、返済が滞るようなら、松商の店舗を差し押さえるとのことです。サンオクは他国の者に松商が渡っては混乱が生じるだろうとの思いから、チョン・チスを訪ね借金を肩代わりする代わりに松商の店舗を湾商に渡すようにと告げます。そしてサンオクは松商の店舗を吸収し、より強固になった湾商の大房となって、キムドゥグァンを湾商都房とした新しい組織体系に改革します。そしてサンオクはサムボとボクテを引き連れて泰川へと向かいます。しかし、赴任地の泰川では両班と役人が結託して百姓を搾取していました。そして生活のできなくなった百姓が両班の奴隷として生活する実情を知って、サンオクは憤慨します。両班の横行を戒める中、サンオクは農作に向かない泰川の活用法として、漆の栽培と螺細漆器の生産を思いつくのでした。