第7話
サンオクは鍮器の代金を差し出し、説明を始めました。まず、鍮器を土地に必要な薬などに交換し、その薬を売るという手法です。湾商の店主達が感心する中、一人異を唱えるものがいました。湾商本廛の書記チョン・チスです。チョン・チスいわく、真の商売人なら交換によって商売するのではなく商品そのものを売るべきだと彼は言います。そして彼は自ら鍮器を担ぎ、行商へと出発していきました。一方、サダンペの一員になったチェヨンはある日の事、酒宴にて酌をするようにと頼まれます。その酒宴とは松商大房が義州での商売進出のために義州の府尹(地方役人)を味方につけるための裏取引でした。サンオクはチェヨンを連れ戻すべく酒宴場に向かうのですが…一方その頃チョン・チスもまた、奇抜な商法で見事に鋳器を売りつくして帰ってくるのでした。