第1話
時代は9世紀、統一新羅時代の朝鮮の事です。後の世に海神と呼ばれることになるクンボク(チャン・ボゴ)は、その時はまだ造船所の一奴隷に過ぎませんでした。高い志を心に抱く彼は一生を過酷な奴婢(奴隷)で終えることに嫌気がさしていました。彼は惨めな生活から抜け出すため、清海を出て唐に行くことを夢見ていました…。そんなある日の事、クンボクは新たに着任してきた県令の鷹を弓で射殺してしまいます。県令の息子の怒りを買ったクンボクは、県令の息子チャン・ギョムより剣術にて対決をするよう迫られます。そしてクンボクは散々に痛めつけられてしまいました。クンボクは生き延びるために剣術を身に付けることを誓い、清海の市場にて見事な剣術を披露する少年ヨンムン(ヨムジャン)を見つけたクンボクは、彼から武芸を教わることにしたのです。